昔の校歌(明治44年2月校歌制定)

1.

筑波ノ嶺ニ 春霞 タナビケバ

学校園 花艶ヲ 競ヒ

八州ノ野 秋風立テバ

愛宕ノ森ニ 紅葉錦ヲ織ル

寄シキ眺ノ 学ビ舎ノ

名誉揚グルハ 誰ガ務メ

2.

流レヤ 清キ 細川氏

二百余年 武ヲ 磨キシ跡

仰ゲバ イト高キ ニ宮翁

報本反始 教ヲ遺シシ地

史上ノ由緒 アル 我ガ町ノ

光添フルハ 誰ガ務メ

3.

文明ノ光 東海ニ 閃ケバ

世界ハ 仰グ 旭ノ御旗

雑林 上下徳ヲ 慕ヘバ

版図 忽チ 大陸ニ 発展ス

栄アル 御代ヲ 受ケ継ガム

基礎立ツルハ 誰ガ務メ

4.

イザイザイザ 七百ノ友ドチヨ

我天皇ノ 詔畏ミ

メグリテ 止ナキ 天地ノ

剛健ノ 姿ヲ 心ニテ

学ビノ 業ニ 従ヒツ

朝ナ夕ナニ 勤マシム

筑波ノ嶺:筑波山のこと。
八州:江戸時代、関東八か国の総称相模(さがみ)武蔵(むさし)安房(あわ)上総(かずさ)・下総(しもうさ)常陸(ひたち)上野(こうずけ)下野(しもつけ)の八か国をいう。関東八州。関八州。
愛宕ノ森:愛宕神社。鳥居の横に「神徳之森」と書かれた石碑がある。高台にあり、台地の縁からは谷田川の流れる低地や対岸の様子がよく見える。

細川氏:谷田部藩の藩主。細川興元(おきもと)。陣屋のあった場所は現在の谷田部小学校。谷田部に陣屋を築いたのは2代興昌。陣屋の玄関が谷田部小学校前に移築されている。
二宮翁:二宮尊徳のこと。尊徳は、谷田部藩の財政改革に尽力したと言われています。本校には、尊徳像が現存。
報本反始:天地や祖先の恩に感謝して恩返しをすること。

版図:国の領土
御代:天皇の治世。在位期間。

詔(しょう、みことのり):天皇の命令。
畏む(かしこむ):謹んで承る。

 

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